庵のコーヒー歓談記

高知県香美市のコーヒー屋「焙煎香房・古具 庵」のブログです。<br>781-4222</br>

コーヒーの起源「モカコーヒー」 風味編

こんにちは、庵の柴田です。

 

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前回、モカコーヒーの歴史について少しふれました。

 

では、モカコーヒーの「風味」はどのようなものなのでしょうか?

 

そもそも一般的にモカコーヒーとは、エチオピア産、イエメン産のコーヒーのことを言います。

 

イタリアでは「モカ」というとマキネッタで淹れたコーヒーを指しますし、「カフェモカ」という飲み物もありますのでややこしいですが…これは例外と考えてください。

 

モカコーヒーに共通な特徴として、モカ香(モカフレーバー)」が挙げられます。

 

モカ臭、と言ったりもしますが、モカコーヒー独特の香りです。これは生豆の時にも、焙煎してコーヒーを抽出した時にも感じられる独特な香りです。

 

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上図は当店ネットショップで使っているコーヒーの風味特性レーダーチャートです。

 

モカ香はどの特性にも当てはまりません。モカ独特の、特殊な香味なのです。

 

そして、モカ香は好みがはっきり分かれます。好きな人は好きだし、苦手な人は、

 

「コーヒー大好きだけど、モカだけはイヤ…」

 

なんて方もいます。実は私の妻も、モカが苦手です笑

 

イエメン産のモカといえば、モカ・マタリ

 

他にもありますが、お店に出回っているイエメン産コーヒーは、ほとんどコレです。

 

エチオピア産のモカといえば、下の4種類

 

モカ・イルガチェフェ(モカ・シダモ)

モカ・ジマ

モカ・ハラー

モカ・レケンプティ

 

モカ・○○となっていますが、○○の部分は全て地名です。

 

シダモ地区の中に、イルガチェフェという地区(地域?)があります。

 

高知県の、香美市、みたいな感じです。

 

イルガチェフェについてなぜこのような書き方をしたかというと、現在イルガチェフェのコーヒーが風味の良さから非常に注目されているからです。

 

イルガチェフェ以外が美味しくない、というわけではありません。

 

一種の「流行」のようにも思えます。

 

上記エチオピアの4種のコーヒーは、それぞれに個性があります。

 

ハラーやレケンプティも、しっかり管理されたコーヒーは素晴らしい風味を持っています。

 

機会がありましたら、ぜひ試してみてくださいね。

 

苦味や酸味については、焙煎の仕方などによりガラッと変わりますので、ここでは割愛します。

 

それではまた!