庵のコーヒー歓談記

高知県香美市のコーヒー屋「焙煎香房・古具 庵」のブログです。<br>781-4222</br>

赤道周辺のアジアの国々~アジア・オセアニア諸島周辺のコーヒー~

こんにちは、庵の柴田です。

 

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いやー世界って、本当に広いですね!

世界をくまなく旅するのに、人生何回あったら足りるのだろうか。

とそんなことを思いながら…

 

今日はオセアニア周辺のコーヒーについて書いていこうと思います!

まずは赤道の位置を確認してみましょう。

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いつものように、破線が赤道です。右上に我らが日本列島が見えますね。

赤道はマレーシアのやや南、ちょうどインドネシアの真ん中くらいを通っています。

 

実はなんと、この地図のほぼすべての国がアジアであると定義されています。

 

ヨーロッパを除くユーラシア大陸の国は、アジア!とされているので、半端なく広いですね!

 

全体を見すぎると広すぎるので、今日はオセアニア諸島周辺のコーヒーのみ注目します。

 

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色々な国がありますが、コーヒー産地として有名な国は

 

インドネシア東ティモールパプアニューギニア

 

の3国です。

特にインドネシアは島によってコーヒーの個性がはっきり分かれますので要チェックですよ!

 

1、インドネシアのコーヒー

 

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非常に多くの島々からなる国で、赤枠で囲まれた国がインドネシア領になります。

 

多くの種類のコーヒーが生産され、中には厳密に定義されているコーヒーも存在します。

どういうことかというと、例えばマンデリンは

 

北スマトラ州及びアチェ州(タケンゴン周辺のガヨマウンテン生産地区を除く)で生産されたアラビカ種コーヒー」

 

と、定義づけられています。こ、細かい…

前回、「アフリカのコーヒー」で登場したキリマンジャロも定義づけられていましたよね。

 

これは日本の消費者庁および公正取引委員会が「公正競争規約」の中で認定しているものであって、簡単に言うと、国が定めたブランド品、といったところでしょうか。

 

こういったコーヒーを、業界では特定銘柄と呼んでいます。

 

1つ気を付けておきたいことは、特定銘柄のコーヒーが圧倒的に美味しい、というわけではないということです。

 

例えばバックなどでも、ノーブランド品でも丈夫で長年にわたって実用に耐える素晴らしい品はたくさん存在します。

 

コーヒーも同じで、ノーブランドでも美味しい珈琲はたくさん存在しますので、特定銘柄にこだわる必要はありません。

 

これにばかりこだわってしまうと、むしろ視野を狭めてしまうことになりますので、ぜひいろいろなコーヒーに手を出してみてください。

 

インドネシアの特定銘柄は上記マンデリンの他にトラジャ、カロシ、ガヨマウンテンといったものが挙げられますが、他にバリ島などでも栽培されているコーヒーがありますよ!

風味を書くと非常に長くなりますので、それはまたの機会に…

 

2、東ティモールのコーヒー

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2002年にインドネシアから独立して誕生した、新しい国です。

 

生産者の方々の努力により、現在素晴らしい品質のスペシャルティコーヒーを輸出しています。

 

私の中ではオレンジやレモンを連想させる、柑橘のフレッシュな酸味が美味しいコーヒーが印象的です。

 

3、パプアニューギニアのコーヒー

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インドネシア東ティモールのさらに東、近年観光地として有名になったニューカレドニア島の北西部に位置する国です。

 

最後の秘境ともいわれ、豊かな自然が多く残り、人々は多くの部族に分かれ原始的な生活をしている部分があるようです。

 

非常に高品質なコーヒーを生産で環境が備わっており、現地の人々は海外の業者から電力(ソーラーパネル設置)などインフラ整備の見返りにコーヒー栽培を行っているとの話を聞いたことがあります。

 

そもそもの環境として農薬やたい肥をあまり必要としておらず、珍しい自然栽培のコーヒーを生産している国ともいえます(同国で生産された全ての珈琲がそうとは限りません)

 

酸味、香り、コクのバランスが取れた飲みやすいコーヒーを味わうことができるでしょう。

 

さて、今回はここまでです。

 

アジアの国々といっても、インドやベトナムラオスなどの大陸国のコーヒーは特徴が全く特徴が違ってきます。

次はこれらの国々を取り上げていくことにしましょう。

 

それではまた!