深煎りコーヒー
こんにちは、庵の柴田です。
いよいよ冬らしくなってきました。
お店がある高知県香美市香北町は、高知市内よりも大体3度ほど気温が低いといわれています。
夏はいいですが、冬は冷えますね。最近雪はほとんど降りませんが。
冬になると、コクのあるしっかりとしたコーヒーが好まれる傾向にあるような気がします。
料理でも、夏はさっぱり系、冬はこってり系の傾向がありますよね。
私はラーメンが好きで季節問わず年中食べますが、行きつけのお店では
・夏はあっさり、すだちラーメン!
・冬はこってり、味噌ラーメン!
こんな感じで推しています。ラーメン食べたくなってきた…
さてコーヒーでこってり系といえば、深煎りのコーヒーです。
ただし、どんなコーヒーでも深煎りならいい、というわけではありません。
軽い風味が持ち味の豆を深煎りすると、個性が完全になくなってしまいます。
深煎りにされている豆の代表格として、ひとつマンデリンが挙げられます。
以前ご紹介した、インドネシアで生産されているコーヒーですね。
実はこのマンデリン、酸味が非常に強いコーヒーなのです。
深煎りすることにより、酸味要素が苦味要素に化学変化をして、コクのある柔らかい苦味を形成します。
また、アフリカのコーヒーもコクしっかり、重厚な風味が特徴的で、深煎りに仕上げられるコーヒーが多くあります。
中でもケニアのコーヒーは、特にその傾向がありますね。
当店のケニアです。全て深煎りに仕上げています。2種はサンプルで、一番下の豆がお店のレギュラーメンバーです。
ケニアは優れた風味を持つコーヒーの生産地として、年々人気が高まってきています。
需要が高まってきているせいもあって、価格も上昇気味ですね。
ケニアのコーヒーもまた、酸味がしっかりしたコーヒーで、深煎りすることにより苦みと酸味の混ざった複雑な風味を形成します。
マンデリンやケニアは、深煎りにしてこそ本領発揮すると個人的に考えています。
なので、年中通して深煎りです。もちろん夏も。
冬の方がよく出ますが、夏に飲んでも美味しいものは、やはり美味しい。
ところで一口に深煎りといっても、度合いは様々です。
この度合いを示す言葉として「○○ロースト」といった表現をよく使いますが、一般的に深煎りとして認知されやすいのは、
「フルシティロースト」「フレンチロースト」「イタリアンロースト(最も深煎り)」
の3種です。これは人により意見が変わりますのであくまで目安です。
「フルシティーなんて深煎りに入らん!」と仰る方も結構おられることでしょう。
自分に合った焙煎度合いのコーヒーを見つけることも、またコーヒーの面白い一面であるといえますね。
さて本格的にラーメンが食べたくなってきたので、ここでやめます。では。