庵のコーヒー歓談記

高知県香美市のコーヒー屋「焙煎香房・古具 庵」のブログです。<br>781-4222</br>

コーヒーの作り方~精製方法とは~

こんにちは、庵の柴田です。

 

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コーヒー豆は、「コーヒーノキ」から収穫される実「コーヒーチェリー」の中に含まれる種です。

 

私たちコーヒー屋はこの「種」にどうやって熱を加えてやるかに日々頭を悩ませながら

焙煎しております。

 

さて、読者の皆様が自家焙煎珈琲店で豆を購入するとき、「ナチュラル」とか

「ウォッシュド」、「ハニー」などの表記を目にされたことがあるかと思います。

 

これは、どうやって実から種を取り出して、「コーヒー豆」として完成させるか

 

この方法を指す言葉です。主に以下の4種があります。

 

1、ナチュラル(非水洗式)

2、ウォッシュド(水洗式)

3、フリーウォッシュド

4、スマトラ

 

簡単に特徴を書いていきましょう。

 

1、ナチュラル(非水洗式)

収穫されたチェリーをそのまま乾燥させ、一定期間後に中の種を取り出す方法です。

伝統的な方法で、ブラジルやエチオピア、イエメンなどで行われています。

果肉をついたまま乾燥させることから得られる「独特な風味」が特徴。

 

2、ウォッシュド(水洗式)

名前の通り、大量の水を使い、複雑な工程を経て実から種を取り出します。

世界中で広く行われており、特にコロンビアのコーヒーは99%ウォッシュドです

工程中「発酵槽処理」されたものを、特に「フリーウォッシュド」と呼びます。

 

3、パルプドナチュラ

ブラジルで開発された精製方法で、ナチュラルと少し違います。

果肉を取り、粘性のある「ミューシレージ」という物質が表面に付着している状態で、実を乾燥をさせます。

「ハニープロセス」とも呼ばれおり、頭を混乱させる精製方法かもしれません笑

 

4、スマトラ

 

インドネシアスマトラ島で一部行われている精製方法です。

マンデリンスマトラ式の精製方法で作られるコーヒーの代表格で、収穫期と雨季が重なる関係でこの方法が行われているようです。

名前の通り、他の地域には見られない少し特殊な精製方法といえるでしょう。

 

以上になります。

 

全ての特徴を書くと非常に長くなってしまいますので、ここではほんの一部しか書いておりません。

 

ご興味を持たれた方は、ぜひ一度調べていただくか、お店の人に聞いてみてください!

 

きっと喜んでお話をして下さることでしょう。

 

当店にお立ち寄りいただいた際は、ぜひ私にもお尋ねください。

 

それでは!