コーヒーの起源「モカコーヒー」 歴史編
こんにちは、庵の柴田です。
赤いポイントの場所を少し意識しつつ、地図をご覧ください。コーヒーにとって、非常に重要な場所です。「でした」と書いた方が適切かもしれませんが…
今日はコーヒーの起源について書きたいと思います。
リンゴに”ふじ”や”ジョナゴールド”といった「品種」があるように、実はコーヒーにも品種があります。
大きく”アラビカ”や”カネフォラ”の2種があり、ここからさらに細分化されて様々な品種(ティピカやブルボン、ロブスタなど)が挙げられますが、一般的に風味は”アラビカ”の方が優れています。
さて、一般的に呼ばれている”モカコーヒー”の「モカ」とは、実は品種を示しているのではありません。
それなら、「モカ」っていったい何なのかと…ここで再び地図の登場です。
コーヒーの起源は古く、発見の歴史としては「イエメン説」と「エチオピア説」がありますが、流通の歴史としては、6~9世紀ごろにエチオピアからイエメンにアラビカ種が伝わったといわれています。
そこから長い歴史を経て、1699年に東インド会社によってイエメンからジャワ島に伝わり、さらに世界中に広まっていったのです。
この時代、流通の手段は船しかありません。
イエメンの「モカ」という地域の港「モカ港」からコーヒーは輸出されたのです。
もうお気づきかと思いますが、地図上の赤いポインタの場所が「モカ港」です。
世界にコーヒーが広まっていったきっかけとなる、コーヒーの聖地ともいえる場所なのではないかと私は思っています。
現在色々な意味で渡航がとても困難な状態ですが、いつか訪れてみたいですね。