ホームページを大幅リニューアルいたしましたが…
こんにちは、庵の柴田です。
梅の花が咲き始めました。
忙しくないはずなのに忙しい。そんな日々が続いております。
あれもこれも全部コ〇ナのせいだ!と言いたいけど、半分は間違ってるのでそうも言えない(しかし半分は正しと思っている。)
まあ年度末なんてこんなもんでしょう。
ところで既にご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、当店HPを大幅リニューアルしまして、このページもサヨナラになるはずだったんですが…
新しいページでコーヒー豆をご購入いただくと、なんとお支払方法が銀行振込しか選択できません。
最初は何かのバグかと思い業者に問い合わせてみたところ、なんとこれが通常らしく…クレジット決済等を導入するには「今から」1ヶ月強かかる…と言われまして…
「お前は何を言っているんだ?」
心の底からこう思ったのは本当に久しぶりでした。
ネットショップで支払方法が銀行振込「だけ」など、時代錯誤もいいところです。
というわけで、兼ねてからお世話になっているこちらを復活させました。
ぜひご利用ください。
深煎りコーヒー
こんにちは、庵の柴田です。
いよいよ冬らしくなってきました。
お店がある高知県香美市香北町は、高知市内よりも大体3度ほど気温が低いといわれています。
夏はいいですが、冬は冷えますね。最近雪はほとんど降りませんが。
冬になると、コクのあるしっかりとしたコーヒーが好まれる傾向にあるような気がします。
料理でも、夏はさっぱり系、冬はこってり系の傾向がありますよね。
私はラーメンが好きで季節問わず年中食べますが、行きつけのお店では
・夏はあっさり、すだちラーメン!
・冬はこってり、味噌ラーメン!
こんな感じで推しています。ラーメン食べたくなってきた…
さてコーヒーでこってり系といえば、深煎りのコーヒーです。
ただし、どんなコーヒーでも深煎りならいい、というわけではありません。
軽い風味が持ち味の豆を深煎りすると、個性が完全になくなってしまいます。
深煎りにされている豆の代表格として、ひとつマンデリンが挙げられます。
以前ご紹介した、インドネシアで生産されているコーヒーですね。
実はこのマンデリン、酸味が非常に強いコーヒーなのです。
深煎りすることにより、酸味要素が苦味要素に化学変化をして、コクのある柔らかい苦味を形成します。
また、アフリカのコーヒーもコクしっかり、重厚な風味が特徴的で、深煎りに仕上げられるコーヒーが多くあります。
中でもケニアのコーヒーは、特にその傾向がありますね。
当店のケニアです。全て深煎りに仕上げています。2種はサンプルで、一番下の豆がお店のレギュラーメンバーです。
ケニアは優れた風味を持つコーヒーの生産地として、年々人気が高まってきています。
需要が高まってきているせいもあって、価格も上昇気味ですね。
ケニアのコーヒーもまた、酸味がしっかりしたコーヒーで、深煎りすることにより苦みと酸味の混ざった複雑な風味を形成します。
マンデリンやケニアは、深煎りにしてこそ本領発揮すると個人的に考えています。
なので、年中通して深煎りです。もちろん夏も。
冬の方がよく出ますが、夏に飲んでも美味しいものは、やはり美味しい。
ところで一口に深煎りといっても、度合いは様々です。
この度合いを示す言葉として「○○ロースト」といった表現をよく使いますが、一般的に深煎りとして認知されやすいのは、
「フルシティロースト」「フレンチロースト」「イタリアンロースト(最も深煎り)」
の3種です。これは人により意見が変わりますのであくまで目安です。
「フルシティーなんて深煎りに入らん!」と仰る方も結構おられることでしょう。
自分に合った焙煎度合いのコーヒーを見つけることも、またコーヒーの面白い一面であるといえますね。
さて本格的にラーメンが食べたくなってきたので、ここでやめます。では。
コーヒー産業を支える国~ベトナムとその周辺国のコーヒー~
こんにちは、庵の柴田です。
なんやかんや忙しくしているうちに冷え込みが強くなってきました。
先日雨が降った時はもう寒くて…今季初!庵に炭をくべました。
コーヒー関係ないって?いえいえこの業界、まさにこれからがシーズンなのです。
寒いときにホッと(Hot)一息コーヒーを…
今日はベトナム周辺国のコーヒーを紹介していきたいと思います。
全部上げたらキリがないので、特に注目したい以下の国をご紹介します。
・ベトナム、インド、中国
インドと中国は、おまけ程度と考えてください。
まずは位置関係を見てみましょう。
北半球アジアの国として、地図には他にミャンマー、ラオスといった国々が見られますが、これらの国でもコーヒーは生産されています。
それでもやはり、ベトナムに注目したいのです。
なぜなら、実はベトナムはコーヒー生産量世界第二位の国だからです。
あまり知られていませんが、ベトナムではカネフォラ種のコーヒーを大量に生産しています。
生産されているコーヒーのほとんどがカネフォラ種といってもよいでしょう。
カネフォラ巣はアラビカ種と比較して、風味については太刀打ちできません…ですが!
アラビカ種と比較してより低地で栽培でき、病害虫にも強いので、低コストで大量に生産することが可能です。
コーヒーは世界中で、あらゆる形で飲まれています。
なかでも缶コーヒーやインスタントコーヒー、宿泊施設などで使われるコーヒーなど、大量消費前提で業務用で使われているコーヒーはカネフォラ種に相当頼っています。
もしベトナムのカネフォラ種が何らかの理由で生産もしくは輸出不可となった場合、コーヒー業界に大打撃となることは避けられません。
スペシャルティ―コーヒーが台頭している現在、カネフォラ種に目を向けられる機会も減ってきたように思いますが、なくなると非常にマズイのです。
また、あまりピンと来ないかもしれませんが実はイタリアが非常に困ると思います。
イタリアで飲まれるコーヒーはエスプレッソが主流で、特に「エスプレッソイタリア―ノ」と呼ばれています。
このエスプレッソイタリアーノは5種以上のブレンド豆を使用する(定義がありますがここでは割愛)のですが、実は敢えてカネフォラ種を使っています。
カネフォラ種はアラビカ種にはない独特の風味と、苦みが特徴ですが、これがエスプレッソイタリアーノのパンチとなっているのです。
前回ご紹介しましたインドネシアもカネフォラを大量に生産(コーヒー生産の9割がカネフォラ種)していますが、それでもベトナムはまさに桁が違います。
そういえば、最近ベトナムのカネフォラの中でも「美味しい高級なカネフォラ」を生産しようとする試みもあるようで、一概にカネフォラがマズイとは言い切れません。
アラビカ種よりカネフォラ種が美味いってことも、ありえるのですかもしれませんね。
だいぶ長くなりましたので、最後にインド、中国について簡単に書きましょう。
・インド
紅茶で有名なインドですが、コーヒーも生産しています。
インド・モンスーンというコーヒーが有名で、その製法も特徴的です。
これは豆が水に浮いてしまうほど軽く、風味も独特なので、ブレンドコーヒーやエスプレッソの隠し味として使われることもあるようです。
・中国
雲南地方でコーヒー生産が粉われており、ここ数年で品質も向上してきたとの話を聞きます。それはともかくとして…
何かと世間を騒がせ気味の中国ですが、コーヒー業界でも同じです。
この記事を書いている数日前、生豆業者からあるコーヒー豆のオークションロットが入ったとの情報が入りました。
アッ!と思われた方もおられるでしょう。ここ数年で一躍有名になり、価格は青天井。
オークションロットは、カネフォラ種の100倍以上のお値段!全に異常です。
この背景に実は中国の存在があります。
その場にいたわけではなく聞いた話ですが、中国さんがキロ30万で落札したとか…
そりゃこんなことになるわけです。
オークションロットでなければ同農園の豆でもこれより低価格(といっても高額ですが)のプライベートコレクションという商品もありますので、どうしても飲みたい方は探してみてください。
ちょっと話がそれましたが、中国の場合コーヒーについては「農園」より「強大さ」の印象が強いですね。
今回はここまでです。
生産国の話を続けてきましたが、次回から別の話題を取り上げていきます。
それではまた!
赤道周辺のアジアの国々~アジア・オセアニア諸島周辺のコーヒー~
こんにちは、庵の柴田です。
いやー世界って、本当に広いですね!
世界をくまなく旅するのに、人生何回あったら足りるのだろうか。
とそんなことを思いながら…
今日はオセアニア周辺のコーヒーについて書いていこうと思います!
まずは赤道の位置を確認してみましょう。
いつものように、破線が赤道です。右上に我らが日本列島が見えますね。
赤道はマレーシアのやや南、ちょうどインドネシアの真ん中くらいを通っています。
実はなんと、この地図のほぼすべての国がアジアであると定義されています。
ヨーロッパを除くユーラシア大陸の国は、アジア!とされているので、半端なく広いですね!
全体を見すぎると広すぎるので、今日はオセアニア諸島周辺のコーヒーのみ注目します。
色々な国がありますが、コーヒー産地として有名な国は
の3国です。
特にインドネシアは島によってコーヒーの個性がはっきり分かれますので要チェックですよ!
1、インドネシアのコーヒー
非常に多くの島々からなる国で、赤枠で囲まれた国がインドネシア領になります。
多くの種類のコーヒーが生産され、中には厳密に定義されているコーヒーも存在します。
どういうことかというと、例えばマンデリンは
「北スマトラ州及びアチェ州(タケンゴン周辺のガヨマウンテン生産地区を除く)で生産されたアラビカ種コーヒー」
と、定義づけられています。こ、細かい…
前回、「アフリカのコーヒー」で登場したキリマンジャロも定義づけられていましたよね。
これは日本の消費者庁および公正取引委員会が「公正競争規約」の中で認定しているものであって、簡単に言うと、国が定めたブランド品、といったところでしょうか。
こういったコーヒーを、業界では特定銘柄と呼んでいます。
1つ気を付けておきたいことは、特定銘柄のコーヒーが圧倒的に美味しい、というわけではないということです。
例えばバックなどでも、ノーブランド品でも丈夫で長年にわたって実用に耐える素晴らしい品はたくさん存在します。
コーヒーも同じで、ノーブランドでも美味しい珈琲はたくさん存在しますので、特定銘柄にこだわる必要はありません。
これにばかりこだわってしまうと、むしろ視野を狭めてしまうことになりますので、ぜひいろいろなコーヒーに手を出してみてください。
インドネシアの特定銘柄は上記マンデリンの他にトラジャ、カロシ、ガヨマウンテンといったものが挙げられますが、他にバリ島などでも栽培されているコーヒーがありますよ!
風味を書くと非常に長くなりますので、それはまたの機会に…
2、東ティモールのコーヒー
2002年にインドネシアから独立して誕生した、新しい国です。
生産者の方々の努力により、現在素晴らしい品質のスペシャルティコーヒーを輸出しています。
私の中ではオレンジやレモンを連想させる、柑橘のフレッシュな酸味が美味しいコーヒーが印象的です。
3、パプアニューギニアのコーヒー
インドネシアや東ティモールのさらに東、近年観光地として有名になったニューカレドニア島の北西部に位置する国です。
最後の秘境ともいわれ、豊かな自然が多く残り、人々は多くの部族に分かれ原始的な生活をしている部分があるようです。
非常に高品質なコーヒーを生産で環境が備わっており、現地の人々は海外の業者から電力(ソーラーパネル設置)などインフラ整備の見返りにコーヒー栽培を行っているとの話を聞いたことがあります。
そもそもの環境として農薬やたい肥をあまり必要としておらず、珍しい自然栽培のコーヒーを生産している国ともいえます(同国で生産された全ての珈琲がそうとは限りません)
酸味、香り、コクのバランスが取れた飲みやすいコーヒーを味わうことができるでしょう。
さて、今回はここまでです。
アジアの国々といっても、インドやベトナム、ラオスなどの大陸国のコーヒーは特徴が全く特徴が違ってきます。
次はこれらの国々を取り上げていくことにしましょう。
それではまた!
大自然を彷彿させるワイルド系~アフリカのコーヒー~
こんにちは、庵の柴田です。
今日はアフリカのコーヒーをご紹介します!
アフリカでも様々な国がコーヒー生産をしておりますので、前回の「中米・カリブ海」と同じように、主要な国をご紹介したいと思います。
~アフリカの国々~
タンザニア、エチオピア、ケニア、マラウイ、ルワンダ、ブルンジ、等々
他にもウガンダなど、たくさんの国でコーヒーが生産されています。
タンザニアはキリマンジャロ、エチオピアはモカの生産国として特に押さえておきたい国ですね!
位置関係を見てみましょう。破線が赤道になります。
ケニアと、表記されていませんが西隣のウガンダも赤道直下の国です。
ここでタンザニアと、エチオピアについて少し掘り下げて注目しましょう。
エチオピア(モカの生産地)は北半球、タンザニア(キリマンジャロ)は南半球にあります。
北半球と南半球では季節が逆転しますよね!ここが重要なポイントです!
コーヒーチェリーは、秋に収穫されます(赤道直下の国は別)
そこから精製などの過程を経て、数か月後に各国へ輸出されるのですが…
南半球のタンザニアでは、収穫は6月頃から始まります。
(日本と逆で、タンザニアはこの時期が秋、ここから冬に向かっていきます…)
しかしエチオピアは北半球ですので、基本は日本と同じです。
6月頃は春の終わりの時期であり、収穫は夏の終わりの9月頃から始まります。
(ここで書いている季節はあくまで時期的なものであり、日本の気候とは全くリンクしませんのでご注意を。)
つまり、南半球の国と北半球の国で、収穫時期がずれてしまうのです!
コーヒーを知っていくと、「ニュークロップ」という、お米でいうところの「新米」が気になるようになってきます。
タンザニアのニュークロップが入ったからといって、エチオピアもニュークロップが入ってくる、ということはありません。
北半球と南半球とで生じる季節の逆転…
この傾向はアフリカに限らず全ての国でいえますので、特にニュークロップについて敏感な方は特に注意しておいてくださいね。
ちなみに赤道直下の地域は、乾季と雨季の区別がないので、どこかで収穫が行われているようです。(一応メインクロップとサブクロップに区分されています。)
話が変わり国土が狭いため上記には表記されていませんが、ルワンダやブルンジといった国もまた赤道に非常に近い国と言えます。
ケニアやタンザニアと比較するとマイナーな国ですが、実はかなり高品質なコーヒーを生産しています。
見つけたら、要チェックですよ!
さてそろそろ風味のお話を…
アフリカのコーヒーは得てして重厚かつ芳醇な酸味、コクがあります。
特にケニアは高品質なコーヒーの産地として世界的に知られています(需要が多いので他のアフリカ産と比べて生豆のお値段も高めです)
タンザニアはキリマンジャロが非常に有名ですが、ここで注意が必要です。
キリマンジャロコーヒーは
タンザニアのブコバ地区「以外で」生産されたものは全てキリマンジャロとする
と定義されています。
キリマンジャロ山で収穫されたコーヒーがキリマンジャロ、ではないのです!
なので、一口にキリマンジャロといっても様々な風味があります。
お店によってもかなり差が出るコーヒーともいえまね。
エチオピアのモカは前に書きましたので、詳しくはこちらをご一読ください。
地域別の飲み比べをしてみると面白いですよ!
ところで…
改めて地図を見ると、先述した国々は広大なアフリカ大陸の中でもごく一部、大陸東沿岸部に非常に集中していることが分かります。
世界中の生産地を見ると、「海に近い」という共通点があります。
このように、地理的な側面からコーヒーを考えるのもまた楽しいですね。
次回はアジア(オセアニア)のコーヒーをご紹介したいと思います。
それでは!
コーヒー生産国が大集合~中米・カリブの国のコーヒー~
こんにちは、庵の柴田です。
俺のふるさとの出番が来たぜ!コスタリカあたりに居そうなキクチくんです。
さて今日は中米・カリブ海のコーヒーをご紹介します!
~中米の国々~
グアテマラ、エルサルバトル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ
~カリブ海の国々~
コーヒー生産国としてよく知られている国は、大体このような感じかと思います。
特に中米はコーヒー生産が盛んで、ベリーズという国以外の全ての国でコーヒー生産を盛んにおこなわれています。
一つ一つ書いていくと日が暮れてしまいますので、特に押さえておきたいことをご紹介していきますね!
1、グアテマラ
グアテマラのコーヒーは日本人の味覚と非常に相性が良いとされています。
根拠は、日本への輸入量です。
ここで同じ中米のホンジュラスと比較してみましょう。
グアテマラのコーヒー生産量は、ホンジュラスの大体半分くらいです。
大まかに、ホンジュラスの生産量を100とすると、グアテマラは50強となります。
このうち、日本に輸出されるコーヒーされる割合はどのくらいでしょうか。
実は、ホンジュラスを1.5とすると、グアテマラは7.5くらい輸出されています。
グアテマラで生産された全コーヒの2割弱が、日本に輸出されているのです。
地域としては、アンティグアがグアテマラのコーヒー聖地とされていますが、近年ウエウエテナンゴなど他地域のコーヒーも注目されつつあります。
2、パナマ
数年前に彗星のごとく登場しデビューしたコーヒー界のスーパースター!
ゲイシャ種
で一躍有名になった生産国です。
ちなみに日本の芸者とは全く関係ありません笑
ゲイシャはコーヒーの固定概念を覆すような風味と価格の高さ、両方の面で驚かされるコーヒーですね。
ゲイシャ種はパナマ以外の国々でも栽培されていますが、中米国でゲイシャといえば真っ先にパナマを連想する方も多いのではないでしょうか。
3、ジャマイカ
コーヒーの王様と言われることもあるブルーマウンテンの生産国です。
実はこのブルマンは、日本政府と大きなかかわりがあります。
気になる方は「ブルーマウンテン 日本政府 ODA」と検索して見え下さい。
余談ですが、ジャマイカは危険な薬「マリ〇ァ〇」の生産国としても知られています。
旅行の際はうかつに手出ししないようにしましょう笑
他にも紹介したい国がありますが、とりあえずここまでにしましょう。
中米・カリブ海の国々は赤道より北の北半球の国です。
大体フィリピンと同程度の緯度でしょうか。
先程紹介しましたグアテマラのアンティグアが、北緯14.5°くらいです。
中米・カリブ海共に、すっきり軽やか系の風味が特徴です!
カリブ海の方が香り、酸味、コクのバランスが取れているとされ、特にブルーマウンテンはこのバランス感覚が絶妙で繊細です。
なので、この特徴を出すのに焙煎も非常に難しく、繊細に取り扱わければなりません。
上図に焙煎できたブルマンは、高級な玉露のような印象があり、至高の美味といえるでしょう。
さて今日はここまでです。
次回はがらりと場所を変え、アフリカのコーヒーを紹介したいと思います。
ではでは!
ウォッシュドコーヒー生産量世界一!~コロンビアのコーヒー~
こんにちは!庵の柴田です。
久々の更新となってしまいました。
今日はコロンビアのコーヒーについてご紹介します!
コロンビアもまた、コーヒー生産大国のひとつとして知られています。
その生産量は、中米で生産されるコーヒーの全量と同じくらいだとか…ランキングでは、全体の生産量は世界第3位に位置付けられています。
(ちなみに1位のブラジルはコロンビアの3倍以上の生産量…凄まじい!)
コロンビアで生産されるコーヒーは、99%がウォッシュドです。
もしコロンビアのコーヒーで「ナチュラル」精製のものを見かけたら、それはとてもレアです!ぜひ私にも教えてください笑
また、「エメマン」で親しまれている「エメラルドマウンテン」は、コロンビアのコーヒーです。美味しいですよ!(これについてはまた後日…)
さて、コロンビアは南北に生産地が広がっています。
傾向として、南(赤道に近づく)ほど酸味が明るくなる、ということが言えます。
実はコーヒーは、赤道に近いところほど産地の標高が高くなり、離れるほど低くなるなる傾向があるのです。
(例外ももちろんあります。例えばブラジルは得てして標高が低いです。)
赤道に近いほど日中の気温は高く、標高が高いほど、昼夜の寒暖差が大きくなります。
これらの要素によりコーヒーチェリーはギュッと引き締まり、豊かな風味がもたらされるのです。
地図をもう一度見てみましょう。
太平洋側に見える山脈は、世界最長7500kmの「アンデス山脈」です。
コロンビアのコーヒーはこの山脈地帯で作られています。
そのなかでも最も赤道に近い地域の一つが、「ナリーニョ」です。
良質なコーヒーの生産地として有名な地域ですね。
さて、一般的にコロンビアコーヒーの特徴は
「甘い香りとしっかりとした酸味、コクが感じられる」
とされています。
特に、「しっかりとした酸味、コク」は中米のコーヒーとの差を考えるときに大事です!
世界地図にあるように、コロンビアはブラジルの北西部にある南米の国です。
破線が赤道です。赤のポインタは、ナリーニョの一部を示しています。
破線の上の方を見ると、中米「グアテマラ」、「ニカラグア」が見えますね。
特にグアテマラは日本人の味覚と相性が良い珈琲の生産地として知られています。
地図を見ると一目瞭然ですが、赤道から離れています。
この位置関係が、実はかなり重要になってきます。というのも、
中米産のコーヒーは「スッキリした酸味とさわやかな後味」が特徴なのです!
酸味の質とコクが、コロンビアよりもあっさりしていることが分かります。
緯度だけで風味を説明することは適切ではないかもしれませんが、コロンビアと中米産のコーヒーの違いを考えるときは、この位置関係をイメージすると分かりやすいかもしれませんね。
さて今回はここまでです。
当店でもコロンビアコーヒーを取り扱っております。
標高2000m越え、ティピカ種100%のレアなスペシャルティコーヒーです。
コロンビア パシオン・デ・ラ・シエラ 200g | 焙煎香房・古具 庵
次回は中米のコーヒーについて書こうかと思います。
ではでは!